ホーム > スペシャルコンテンツ > 小町式ホームケア > ダイエット
小町式ホームケア~美と健康をもとから作る~

  医学博士萩島恭子院長先生が貴方の悩みを医学的観点から解決します。

ダイエット編
ダイエット中に炭水化物を摂らないようにするのは、当たり前のことだと思っていました。けれど、炭水化物を摂らないと脂肪が燃えにくい体質になるとも聞きました。
どういうことなのでしょうか?
私たちは、体の構造(骨や筋肉、各種の臓器)を維持して、毎日の全ての身体活動(新陳代謝、ホルモン産生、運動など)をする為に、呼吸によって取り入れた酸素と食べ物として外界から補給された栄養素(その中でも糖質=炭水化物・脂肪・たんぱく質を三大栄養素といいます)を材料として、体の中にある複雑な代謝経路を利用して、最終的には細胞の中にあるミトコンドリアでエネルギーを生み出しています。
勿論、ごく一部では、無酸素運動時のように、酸素を必要としない、解糖系代謝でエネルギー産生を行う場合もあります。
いずれにしても、必要なエネルギーが必要な場所で使われるように、体中に張り巡らされた自律神経のネットワークが司令塔である脳の摂食中枢と絶え間ない情報のやりとりをしています。
そして、脳は、オーケストラの指揮者が最高の音楽を創り出すために細心の準備をして各パートに的確な指示を出すのと同じように、私たちの体に備わった多くの臓器・器官が不協和音を出すことなく、協調して日々のエネルギー代謝を円滑に進められるように、統括本部長として働いています。
勿論、脳自身も働くためにはエネルギーを必要としますが、脳が利用できるエネルギーは炭水化物が分解されてできるブドウ糖だけなのです。

地球上に於ける「ヒト」の歴史からみると、食べ物を手に入れるのが大変な時代が10数万年も続き、現代の先進諸国のように、庶民が高カロリーで美味しい食物を何時でも食べたいだけ食べられるという状況になったのは、たかだかここ数十年のことです。
それと同時に、交通手段(東海道中を新幹線はおろか、動く歩道まで!)や水道・電気(遠くの川まで水汲みにとか、風呂を沸かすには薪拾い・まき割りから)などに代表される文明の発達が「ヒト」の運動量をどんどん減少させてきました。
 そうなると、必要以上に食べて、消費カロリーは減るということになり、余ったエネルギーはどんどん溜めこまれて、人間は慢性的に「肥満」に悩むこととなったのです。

 そこで、目的はさまざまですが、男女を問わず、年代も問わずに多くの人々が「ダイエット」に取り組むという状況になりました。
 基本的には、総体として摂取カロリーを減らして、運動量を増やせば体重は落ちてゆく筈ですが、実際に体重を減少させるほどの運動量を日々の生活に組み込むことは、一般人では不可能です。それよりも、寝ていても使われる「基礎代謝」部分に大いに関与する筋肉をつけることが大事です。
 そこに登場するのが、インスリンというホルモンで、糖尿病はインスリン作用が不足して起こる病気だというようなことを聞いたことがあるかも知れません。
インスリンには、血液中のブドウ糖濃度が一定の範囲内に収まるように調節する役目がありますが、そのために、インスリンは肝臓や筋肉や脂肪細胞に指令を出して、食べたものから得られたエネルギーが必要な場所で過不足なく使われるようにコントロールしています。
 そして、インスリン分泌刺激作用が一番強いのが糖質=炭水化物が代謝されてできたブドウ糖なのです。
 
 あまりに、焦って極端なダイエットをすると、脂肪より先に筋肉量が落ちるということが良くあります。そうすると、基礎代謝で使われるエネルギーも減り、リバウンド(減量の挫折から、むしろ今まで以上に食べて体重が増加すること)した時に、運動をきっかけにミトコンドリアを増やして、筋肉細胞で脂肪をエネルギーとして燃やすということも上手くゆかなくなります。
 
結論として、「ダイエット」は、長期的に基礎代謝エネルギーを充分に上げて、健康な体作りを目指すべきなのですから、三大栄養素のどれかを極端に削るというよりは、「身長に見合った標準体重に必要なカロリー」をバランス良く食べることが大事だということになります。
 もちろん、カロリー制限と同時に、各種栄養素について、精製糖は避ける、飽和脂肪を避ける、たんぱく質として豆類、魚、鶏肉などを加えるなどの心がけは必要です。それと同時にカロリーは低くても、エネルギー代謝に不可欠なビタミン、ミネラルなどの各種有用成分を含む野菜類をなるべく多種類取り混ぜて食べることも大事です。
 参考になったでしょうか?
ご予約・お問い合わせフォーム
Page Top